マンディーン占星術(マンディーン・アストロロジー)

  1. マンディーン占星術とは?
  2. マンディーン占星術においての基準値
    2-2  国の誕生日
    2-3  憲法ベース or 建国ベース どちら?
    2-4  企業、組織などの誕生日
    2-5  国の出生地

1.「マンディーン占星術」とは?

マンディーン占星術(マンディーン・アストロロジー) 英語表記では「Mundane Astrology」 
「strology」 は日本語で占星術。英語の発音上では、[mʌndéin] マンデェィン 下線にアクセントが来るため「マンディーン」と表記されることが多く、スペルをそのまま読んで「マンデン」と表記されることも多くありますがどちらでも間違いではありません。

この「Mundane」の意味は、「現世の・世俗的な」と言う副詞です。また、この意味から派生して「平凡な・ありきたりの」という意味も持ちます。尚、「現世の・世俗的な」という英単語は、worldly・earthly・ temporal などが使われることが多く、Mundane は一般的ではありません。Mundane はどちらかと言うと宗教的な場面、精神的な場面でよく使われる言葉です。 因みに、Mundanely はラテン語で「世界の・地球の」と意味があります。

ここでは、Google検索で一番多く出てきた「マンディーン占星術」と表記を統一することにします。
参考までにGoogle検索結果は以下のとおりです。

  • マンディーン占星術:約87,000件
  • マンディーン・アストロロジー:約49,700件 (マンディーンアストロロジー、マンディーン・アストロロジーと中黒(・)、“ロ”の重複を省いた場合でもほぼ同数)
  • マンデン占星術:約12,400件
  • マンデンアストロロジー:約25,200件
  • マンデン・アストロロジー:約1,710件
    ※件数は2012年11月12日時点の約数

マンディーン占星術は「世相占星術」や「社会占星術」とも呼ばれ、西洋占星術・ホロスコープに基づくもので、世界・国家・集団・組織・経済・気候・天災など社会的な出来事全般に対する占いとなります。 この内、国家・集団・組織などは人になぞることができるため、“誕生の日”と“誕生の地”を基準値に占断することができます。

また、天災などの天変地異は、発生日時、発生場所を基準値にします。 人格化が可能な集合体・国家・企業などは、人間の占いと同じように相性を占ったり、2つないしはそれ以上の関係の未来を占うことができます。 例えば、日本とアメリカの関係、今後についてはマンディーン占星術で占断することができます。

「マンディーン占星術」メニューに戻る

2.マンディーン占星術においての基準値

2-1 国の誕生日はいつ?

「日本の誕生日」はいつなのか、これは非常にあいまいなものです。
日本には占断基準値としての“建国日”が明確ではないからです。

マンディーン占星術においての国家の誕生日は、大きく2つの概念があります。

  1. 各国の憲法が制定・施行された日
  2. 各国で協議、決定された建国の日(諸外国では植民地支配から独立した日が多い)

アメリカ合衆国の建国記念日は、1776年7月4日「アメリカ独立宣言」の日です。これは、世界共通で認識されている“アメリカの誕生日”です。もっと細かくすれば、独立宣言書が読み上げられたは午前10時ですので、これを出生時とします。(アメリカにも「憲法記念日」はありますが、独立宣言書があまりにも有名で影響力が強く、憲法は独立宣言書内容を周到していることから、マンディーン占星術においては、独立宣言書は憲法と同等なものみなして良いでしょう)

日本の場合は、「建国記念の日」なのか日本国憲法が公布された「憲法記念日」なのか微妙なところです。
アメリカの場合は、現在のアメリカ合衆国を形成する礎となった独立宣言の公布と施行が同時ですが、日本ではこれが異なります。

国家の誕生日は2通りありますが、占断の際、どちらを採用するかは占う内容に応じて使い分けるべき、と私は考えます。
国に関する何かを占うとき、この占いの対象が経済なのか、世界情勢なのか、天変地異なのかによって誕生日を選択するのですが、まずは、占う対象の国の誕生日の定義、背景を十分に理解します。
アメリカ合衆国の場合は、前述の通り「1776年7月4日 午前10時」を出生日時で固定できる背景と定義が明確です。
日本の場合は、「建国記念の日」(祝日法(国民の祝日に関する法律)においては“建国記念”と“日”の間にあえて“の”が入ります)と「憲法記念日」の2つが出生日となります。
前述のマンディーン占星術においての国の出生の定義と、この祝日を当てはめると、

  1. 各国の憲法が制定・施行された日:「憲法記念日」
  2. 各国で協議、決定された建国の日:「建国記念の日」

となります。
それぞれの日の定義、解説は以下の通りです。

  • 「憲法記念日」 1947年5月3日
    現在の日本国憲法が施行された日。尚、公布は前年11月3日。公布から施行まで半年設けた背景に、同日公布・施行は広く国民に周知させること、混乱を招かないようにするためでした。人で例えて言うなら、11月3日から5月3日までは妊娠期間中、5月3日が誕生日という感じになるでしょう。
  • 「建国記念の日」 紀元前660年2月11日 (旧暦の1月1日「紀元節」)
    日本国で最初の天皇、神武天皇が即位した日。はじめて日本を統治したのがこの日。

これは、昭和23年の閣議決定により、この日を「建国をしのび、国を愛する心を養う」祝日となりました。尚、現在15ある祝日の内、この日だけが政令により定められています。(他の祝日は、祝日法で定められた。従って、建国記念の日は、政令で定められた後、祝日法で定められ国民の祝日となった経緯がある)
現在は、国家と国民の象徴の天皇であるが、初代天皇は今の日本国の礎となり、それより幾多の歴史が繰り広げられた、という背景が建国の定義とされています。

この2つの「誕生日」をどう使い分けるのか、マンディーン占星術においてのそれぞれの定義は次のように考えています。

  1. 各国の憲法が制定・施行された日:「憲法記念日」=【現在の国を形成する礎ができた日】
    現在の日本は、太平洋戦争での敗戦後に生まれ変わったのと同じです。太平洋戦争においての敗戦=国の死という概念です。他国においても、敗戦や植民地支配からの解放により元来あった国が“新しい命”を受けています。この“憲法公布・施行”が現在の各国の「格」となる、という定義です。(以後、この定義を「憲法ベース」と呼ぶことにします)
  2. 各国で協議、決定された建国の日:「建国記念の日」=【とある集団が国家として名乗りを上げた時】
    この定義は各国さまざまですが、日本の場合は、最古の書物であり国史である「日本書紀」に書かれた最初に登場する天皇が君主となり「日本」と名が付されるようになったことが建国の定義となります。

たいていの国では、自国の建国をいつにするのかは君主ないしは閣議で十分に研究、検討され万人が納得できるようにされています。そして、建国の際には、自国の領土の範囲が明示されます。太古の昔であれば、その範囲は技術的に曖昧なものとなってしまいますが、余程の戦争等がない限り大きな領土変更はないのが現在の世界です。従って、建国=領土範囲の明示、と言っても過言ではないでしょう。(以後、この定義を「建国ベース」と呼びます)

定義が広いか狭いかで言えば、憲法ベースが狭く、建国ベースが広くなるのは明白です。ただ、狭い範囲の憲法ベースの方が、より実際的な占いに適すると言えるでしょう。
また、憲法ベースにおいては、国が生き死にを繰り返す“輪廻転生”の感があり、建国ベースにおいては、国は悠久である、という感があります。

「マンディーン占星術」メニューに戻る

2-3 憲法ベース or 建国ベース どちら?

続いて、占い対象が何なのかによって、「憲法ベース」と「建国ベース」どちらがよいのか選択をします。
例題として、日本と天変地異についてマンディーン占星術で占断すると仮定致します。

まず、天変地異は日本の“何”へ影響するのか関連性を明らかにします。
例えば、日本に大地震が起こった後、日本そのものの運命はどうなっていくのか、という包括的な占いをしたいというケースがあれば、大地震後への経済への影響はどうなるのか、など特定の事象を占いたいケースもあるでしょう。また、次の天変地異への予測、その後の展開、変化、影響の予測という未だ起こっていない天変地異に対して占いたいケースもあるでしょう。これは人間を占う時、生まれ持つ基本的な運勢を鑑定するのか、恋愛など特定の事象だけを占うかと同じです。「何のことを占うのか」

この占いの対象が、現在最新の体制としての国と関わる(憲法ベース)のか、現在の国の体制が変わったとしても影響を受けない内容(建国ベース)なのか、で判断されると良いでしょう。

幾つか例を挙げてみることにしましょう。

例1:東日本大震災後の日本経済の変化は? → 憲法ベース
例2:次に日本に大震災が来る危険性が高い時期は? →  建国ベース
例3:次に起こる大震災後、日本はどうなるか? → 建国ベース
例4:今後、日本の犯罪は増加するのか?しないのか? → 両方

あってはならない犯罪ですが、起きてしまった犯罪が、現在の日本の制度の影響を色濃く受けているのか、そうでなくとも発生し得る犯罪なのか、2つの要素があります。無論、前者の影響力は犯罪の発生率と非常に密接な関連がありますが、縄文時代でも窃盗、強姦、殺人といった重い犯罪は起きています。
国の制度に関わりなく、人としての性(さが)による犯罪は、建国ベースで占断、そうでない場合は、建国ベースで占断、両方の兼ね合いをみて総合的にさらに占断、となります。

「マンディーン占星術」メニューに戻る

2-4 企業などの組織、団体

国家と比べると企業などの組織、団体などの“誕生日”は比較的、明確です。
企業であれば、設立日、設立した場所が人で言う「出生日時・出生地」として定義できます。
ただ、企業の場合、法人設立日と創業日が異なる場合が出てきます。創業は明治、法人登記は平成になってから、というケースもあるでしょう。
国家に当てはめれば、創業=建国ベース、法人登記=憲法ベース、となります。

この点は、国家の誕生日がいつか、の論議と似てきますが、大抵の場合、企業などの組織について占いたい場合は、実際的な内容がほとんどです。従って、法人登記日をベースに占断が適していると言えます。
尚、とある企業が生業としている業種が今後どうなっていくのか、などという広い範囲、特定の事象に拘らない占いであれば、創業日をベースとした占いも加味して占断する必要が出てきます。

企業以外の団体、組織も国家、企業と同じように、まずは「誕生日」の定義は1つなのか2つなのか、2つあれば、それぞれの成り立ち、背景を調査し定義付けをすることです。
尚、誕生日の定義は最大2つです。3つになることはありません。もし、3つ目と思われるものが出てきた場合、大抵の場合は、「憲法ベース」に集約される事象か、単なるイベントの一つかです。人に例えるなら、魂は一度きりなのか、輪廻転生なのか、どちらかの説しかありません。
少し視野を広げてみましょう。

例えば、「○○内閣は今後どうなっていくのか?」を占断したい場合は、○○内閣総理大臣の誕生日を軸にすることができます。
この他にもさまざまな集合体、事象に適用し占断していくことができます。

ここまでについての内容は、マンディーン占星術における「出生日時」の定義の基本です。

あくまで基本でありますから、特に拘った占断をしたいときには、ある集合体を一つの国にように定義、そして出生日時を定義する応用もできます。ただ、ここでこれ以上のお話はやめておきます。後述の「東京星図」の項で解説します。

「マンディーン占星術」メニューに戻る

2-5 国の出生地とは?

ホロスコープにおいて重要な基準値の一つに“出生地”があります。ホロスコープは天体の縮小図なので緯度・経度により星の配置が大きく異なります。しかし、マンディーン占星術においては、この「出生地」もあいまいです。
アメリカ合衆国の例でお話しましょう。

アメリカは出生日時がはっきりしている。1つである。と前述しました。しかし、出生地となると、2つの地名が上がります。

  1. 1776年7月4日に独立宣言書が読まれた地「マサチューセッツ州ウースター」
  2. 立宣言と同時に国家の中枢が置かれた「ワシントンD.C.」

ウースターとワシントンD.C.は直線距離で500㎞以上離れており、星の配置が若干異なってきます。これに対し、日本の場合は、誕生日が2つあっても、それぞれの出生地は明白です。憲法ベースでは、国会議事堂のある東京は永田町となり、建国ベースでは、神武天皇が都(京)とした飛鳥宮、現在の奈良県明日香村となります。
出生地となるものは2つある場合、これも誕生日と同じように定義付けをすれば、占断において迷うことがありません。

アメリカの例では、ウースターは独立宣言書が読まれただけであり、国を収める実務はその地では行われていません。この背景から、ウースターは象徴的な意味合いが強くなります。
アメリカの出生地をウースターとした場合の占断では、象徴的な結果、総合的な結果、広義な結果が示されるとなります。
対して、ワシントンD.C.を出生地とする場合は、現在の体制の実質的な出生地となるため、実際的な結果が示されることとなります。
日本においては、奈良県明日香村は象徴的な意味合い、永田町は実際的な意味合いとなります。
この違いを念頭に置くことで、一つの占いたい内容に対して2度の占断が必要なるケースもありますが、両方を見ることで、双方の差異があるかないかが判り、より精度の高い占断ができます。

「マンディーン占星術」メニューに戻る

※続きは準備中です。


占い師 VEGA 西洋占星術・ホロスコープ事典
マンディーン占星術